博多は大陸との玄関でもあったこともあり、何かと舶来物がはじめに上陸した地でもあります。
鎖国時代に入ると、長崎の出島から南蛮文化や南蛮菓子が入ってきましたが、それ以前は大陸の文化との接点だったわけです。
そのため、仏教などはもちろん、お茶などもありますが、なんと「うどん」も福岡に上陸したのが始まりと言われています。
ちなみに、「まんじゅう」などの、小麦文化も一緒に入ってきていたようです。
博多のうどんの特徴
牧のうどんだけでなく、博多のうどんの特徴は、そのコシにあります。
全国的には讃岐うどんが流行っているようですが、あの硬いもちもちしたコシの強さとは真逆。
ヤワヤワで、ふにゃふにゃ、それでいてちぎれることのない麺が特徴です。
これは、牧のうどんだけではなく、福岡を中心として広がっているウェストのうどんも、ヤワヤワなのです。
福岡といえば豚骨ラーメンが有名なんですが、実はうどんも人気で、私もどちらかというとうどん派です(もっと言うならそば派)
あのタモリさんも、博多のうどん好きですし、五木寛之さんも、博多のうどん好きみたいですね。
牧のうどんのこだわり
この、ヤワヤワな麺が特徴の「牧のうどん」の本店が、糸島にあるのです。
糸島の「牧」にあるので、牧のうどん。
福岡市内を中心に、チェーン店展開しているのですが、なぜだか全国展開はしていない。
食べられるのは、ごく限られた地域だけなんですよね。
これは、戦略的に「柔いうどん」が受け入れられないから、展開していないわけではないんです。
そうではなく、遠い場所には、自家製麺と自家製スープが配達できないからなんですね。
なんと、牧のうどんの麺と、スープは、糸島の工場で一括して作って、お店に配っているんです。なので、工場から遠くには運べないという制限があるんです。
味にこだわりがあるからこそ、冷凍したりして運ぶことはしないんです。
お持ち帰りのスープも麺も、生のまま。
そういうこだわりなんですね。
増えるうどんであることも特徴
それから、麺の硬さも選べるんですが、初心者は「やわ麺」を注文したほうがいいかも。
牧のうどんの特徴として、「増えるうどん」と言われる現象があるんです。
食べても食べても減らない
女性の人は途中でギブアップするかもしれません。
特に硬麺や中麺を注文すると、丼の中で出しを吸って、更に膨れるんです。
なので、最初から柔麺を注文すると、増える現象を抑えることができます。
まぁ、食べる量は変わらないと思いますけどね。メンタル的に、柔麺のほうが挑みやすいかと思います。